日本初の5兆円ファンド、グローバルソブリンオープン、通称「グロソブ」
団塊の世代の退職金の受け皿になり、毎月分配型ブームを巻き起きしたこのファンドがリーマンショックによる円高によって減配につぐ減配に、、グロソブの受け皿になったのが、なんとかハイイールド債券ファンドと合わせてUS-REITオープンですよね。
US-REITに投資する入口として多くの方が保有しているのが、
フィディリティUS-REITや、新光US-REITです。
さて、大御所投信の新光US-REITオープンの分配金が引下げになりました。
2017年初頭に続いて2回目です。
事実を述べて、批判するべき商品か、考えましょう。
さて、今のUS-REITって、平均配当利回りはどれくらいでしょうか。
今の残高が一番多い、新光US-REITのマンスリーレポートによると、、
USーREITの平均配当利回りは3.76%です。
非リスク資産(満期まで持てば元本が全額償還される)の米国債10年が3%ですからに乗ったと話題になりmした。魅力には感じません。
そして、この投資信託の分配金は1か月に50円だったのが、25円に引き下がりました。
50円×12か月=年間600円。
600円÷基準価格2411円(2018/4/05)
=分配金利回り=24.88%
これだと元本の払い戻しで基準価格に与える影響が甚大なので、分配金を引き下げることにしたわけですね。
えっと、、、利息制限法で定められている上限利息を超えています。。
引下げ後を計算してみましょう。
25円×12か月=300円
300円÷基準価格2411円
=分配金利回り12.44%
中身のUS-REITの配当利回りが、3.76%
そこから信託報酬の1.6524%を引くとファンド内部の利回りは2.10%です。
つまり、US-REITの価格変動がゼロかつ、ドル円の為替レートの変動がゼロなら、、、毎年20%元本が目減りするスキームの商品です。
毎年元本が20%増えると、72の法則に例えれば、3.6年で倍になる計算ですね。。。
毎年、米国のリート指数が10%上がるか、110円のドル円が毎年20円ずつ円安にならないと、
基準価格が10%ずつ目減りするわけですよね。
支払われた分配金は、証券会社のMRFか銀行の普通預金に入るわけですから、溜まったらまた高い手数料を払って何かの投信を買ってしまうのがオチです。
これを避けるためには、出た分配金を再投資する方法があります。
基準価格は目減りしていきますが、同一の商品を手数料なしで再投資するため、保有の口数が増えます。これによって一応の複利効果が期待できます。
もしくは年一回決算型にスイッチングする方法。分配金はでませんが、内部でUS-REITの配当金を複利運用してくれるため、元本タコ足商品にはなりません。
ま、、、わざわざ高い信託報酬払うなら、インデックスファンド買うか、ETF買うほうがよっぽど合理てきですけどね!
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[…] 前回の続きです。 […]