証券マン向け、塩野義製薬のセールストーク。

個別銘柄研究

これは、証券マンがお客さんにセールスするときのに役立つ、と思う。セールストークです。

細かい数字に関して保証するものではありませんし、多少の誇張があるかもしれません。証券マンには言わずもがなですが。あくまでも自己責任でお願いします。



さて、武田薬品工業のシャイアー買収が話題ですね!七兆も出して、何故買収をするのか、、これは武田薬品の主力のお薬の特許が切れていってるからからなんですよね。

例えば、武田薬品は売上1.7兆に対して、営業利益は2000億。二位のアステラス製薬(藤沢薬品工業と山之内製薬が合併)は売上1.2兆で営業利益は2600億です。

小野薬品のオプジーボの時に話題になりましたけど、新薬は特許がありますから、高い値段で売れるんですけど、特許が切れると、ジェネリックが出てきて薬価を下げざるを得ないので、利幅が少なくなっちゃうんですよ。。

で、武田薬品は、今は特許切れになって利益率が下がっていってるとこにエンティビオって薬(潰瘍性大腸炎、安倍さんがお腹痛くなって総理を辞めた病気ね)が2000億の売上を稼げるようになって凌げてるんですが、ご存知のように、新薬を開発するにはすごい長い期間がかかります。武田のラインナップには今後数年はがっつり利益を生み出せそうなラインナップがないから、いまごっつい儲かってて、ステキな新薬のラインナップを沢山もってるシャイアーを買収することにしたんです。

つまり、製薬会社にとって一番大事なことはドル箱の薬があるかどうか、またこれからドル箱になる薬があるかどうかなんですよ。

特許があって、安く作った薬をべらぼうに高く売る!ここがミソですね。

なので一口に製薬会社っていっても、各社内容が全く違うんですが、一つだけ買うべき会社がありまして!!塩野義製薬です!

厚労省の先駆け審査制度、つまり画期的な新薬を優先的に審査する制度の第1号に、塩野義のゾフルーザってお薬が承認されたんです。

これは、、、売れると思う!

なんと薬かと言えば、インフルエンザの治療薬です!

インフルエンザといえば、ロシュ・中外製薬連合のタミフルが有名ですね。

ただ、多くのデメリットがあります。

それは、感染後72時間以内に投与しないと意味がないこと。

5日間、1日二回連続して投与する必要があること。

幼児の異常行動が認められること。。。

また耐性菌も出てきているんですよね。

リレンザも同じ効能ですが、吸入薬の為、高齢者や、幼児は上手く吸入出来ないため、処方しにくいんです。

新薬のゾフルーザは、たったの1回2粒飲めば効果がある薬ですから極めてラクチン!しかも、タミフルやリレンザよりウイルスが減少する効果が高い

現場のお医者さんがどちらを処方するかと言えば効き目が高い方で便利なほうを選びますよね??

で、このお薬は今年の3月発売なので、売上に寄与するのはこれからなんですよ。

足元の塩野義製薬の業績がどうかといえば、売上3400億に対して、営業利益が1100億、、

武田が、11.7%の売上高営業利益率、アステラス製薬が21.6%に対して、塩野義は製薬会社ダントツの32.6%です!

今、足元、塩野義製薬は過去最高益を更新中なのですが、一体何が儲かっているのでしょうか。

塩野義製薬といって、皆さまが思い浮かべるのは。。。

痛くなったらすぐセデス♪ やビタミン剤のポポンSではないでしょうか。1950年発売のセデスや、53年発売ののポポンSは日本人に広く受け入れられた薬です。

ただ、塩野義製薬は一般薬のメーカーではありません。

売上の3400億のうち、セデスやポポンSなどの一般薬の売上は70億円のみです。

塩野義は医療用医薬品メーカーなのですが、よく知られているのは

抗生物質の「フロモックス」

これはどの病院でもよく出てくるセフェム系の抗生物質ですね。

風邪ひいたら必ずといっていいほど出てくる苦いお薬

「PL配合顆粒」

ただ、お薬には残念ながら特許があります。

特許を申請してから、基本20年間、治験と承認までに要した期間によって延長が5年間あります。

と、いうことは、薬の成分を見つける→臨床試験(治験)→承認までの期間が10年であれば、特許が有効な期間は最長15年ですから。高い薬価でその薬を販売して設けることが出来る期間は限られれていると言わざるをえません。

さきほどのフロモックスは2008年に特許が切れているため、現在は後発医薬品(ジェネリック)が普及しています。

例えば、フロモックス100mgの薬価は1錠50円ですが、ジェネリック製剤のセフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg31.1円となっているため、特許が切れた薬剤は、ジェネリック医薬品の登場に合わせて薬価を下げていかざるを得なくなります。

さて、一つの薬で1000億円以上の売り上げを上げる薬品を、ブロックバスターといいます。

有名どころでは

武田薬品の糖尿病治療薬の「アクトス」

エーザイのアルツハイマー治療薬「アリセプト」

あたりが株式投資の世界でも有名どころで聞いたことのある方ももいますよね。

さて、実は塩野義製薬もブロックバスター、開発してるんですよね!

国内の製薬会社の売上ランキング10位で今期の売上が3400億の会社に1000億単位での売り上げが期待できる薬品が出来たら、、、すごいインパクトですね。

実は、今まで塩野義製薬の屋台骨を支えてきた薬はさっき紹介した抗生物質の「フロモックス」ではなくて

高脂血症薬のクレストールってお薬です。

ただ、、残念なことに、この薬も特許が切れちゃってるんですよ。。

特許が切れると会社に入ってくる収益が劇的に減る・・・

塩野義製薬の手代木功社長はそれをよく理解していた。。

クレストールが承認されて社内が大盛り上がりの時に次の一手を考えていたんです。武田みたいに大規模な製薬会社じゃないので、持てる開発資源を塩野義の得意な感染者、疼痛(痛み止めね)の分野に集中させて出来た薬が、、

それが今の塩野義製薬の収益の屋台骨を支えている。。。

抗HIV薬の「ドルテグラビル」なんです!

これは、抗HIV治療薬、つまりAIDSのお薬です。

一般的には、エイズって言った方がなじみがありますが、エイズとHIVは違います。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)がAIDS(後天性免疫不全症候群)を引き起こすんです。

HIVのウイルスが、人の免疫細胞を破壊していってしまうため、普通の状態の人なら絶対感染しないようなどこにでもいる日和見菌に感染してしまい、重症化して最終的には死に至ってしまう恐ろしい病気です。

HIVが厄介なのは、人の体にある免疫細胞(ヘルパーT細胞とか)に取り込み、自分のコピーをどんどん複製していくため、結果的に体の中にある、免疫細胞の数が減少していくことです。

エイズって聞くと死の病に聞こえますが、実は今はすぐに亡くなる病気ではありません。ちゃんとコントロールできるんです。

抗HIV治療薬は、HIVが免疫細胞にくっついてを取り込もうとする際に必要な酵素を遮断する薬です。

つまり、免疫細胞にくっついて取り込む前に、遮断してしまうので、体内のHIVの増加を抑えることができる→免疫細胞の数が減らない→免疫不全が起きない→長生きできる

ただ、実はエイズの発症を抑えることはできても、完治することはありません。

一生薬を飲み続けないとすぐにエイズウイルスが増殖してしまうのです。

体の中の免疫細胞にはいろんな種類があります。→ざっくりですが

①ヘルパーT細胞→抗体を出すB細胞や病原体を攻撃するキラーT細胞に支持を出す司令塔

②B細胞→抗体を出し、病原体の活動を抑える

キラーT細胞→病原体直接攻撃する

③メモリーT細胞

これは、過去に退治した病原体の記憶をつかさどる細胞なんですが

→おたふくかぜに一度かかったらもう次にかからなくなるのはメモリーT細胞がいるからです。

実は、このメモリーT細胞、きわめて寿命が長いんです、その期間、約75年。

この期間、ヘルパーT細胞に取り込んでウイルスの増殖を防ぐことができても、メモリーT細胞に潜伏したウイルスが薬をやめた途端にどんどん増殖していくのです。

つまり、人の寿命が尽きない限り、エイズウイルスが身体に潜伏し続けてしまうわけですね。。

つまり、人の寿命が尽きない限り、エイズウイルスが身体に潜伏し続けてしまうわけですね。。

エイズが世界的に有名になったのは、1980年代からですが、1987年までは有効な治療法がありませんでした。

1987年にアジドチミジンという薬が開発されました。

これは、HIVが免疫細胞にくっついて取り込もうとする時に出てくる逆転写酵素を阻害して、取り込めなくする薬でした。

ただ、HIVは適応力が高く、すぐに耐性菌が出てくるため、単一の薬では限界が出たのです。

1995年にサキナビルという薬が発売され、米国でのエイズ死亡患者の数が5万人→1.8万人に減ったのですが、これは、プロテアーゼという酵素を阻害する仕組みです。

この異なる酵素を阻害する薬を同時に投与するHARRT療法を行うことによって、薬剤耐性菌が生じにく状況を長期間続けることが出来るようになったので、エイズ=すぐに亡くなるわけではない状況になりました。

今ある抗HIV治療薬は主なタイプで

NRTI(逆転写酵素阻害薬)

NNRTI(非逆転写酵素阻害薬)

PI(プロテアーゼ阻害薬)

INSTI(インテグラーゼ阻害薬)

CCR5阻害薬

があり、この中の数十種の薬の組み合わせを患者さんに合わせて投与していくのですが、、、

単剤の投与だとすぐに耐性菌が出てしまいHIVウイルスが増殖してしまう。

よって複数の阻害薬を組合わせて投与するのですが、そこはお薬。副作用が避けられません。

現在は三種類の薬を投与する方法が主流ですが、毎日複数飲む手間を考えて、複数の薬の成分を1つの錠剤にまとめた配合錠があります。

さて、、塩野義製薬の「ドルテグラビル(DTG)」は、2013年8月に米国で承認、2014年4月に日本でも承認されています。

この薬は、INSTI(インテグラーゼ阻害薬)の部類に入るのですが、薬剤耐性菌がいまだ一度もでておらず、副作用が生じにくいというメリットがあります。

先ほどお話したように、抗HIV治療薬は一生飲み続けないとならない薬ですから、いつ薬剤耐性菌があらわれてもおかしくありません。塩野義製薬のドルテグラビルはこの薬の組み合わせの第一候補として選ばれるようになりました。

2014年末でHIV感染者の数は3690万人、抗HIV治療薬の市場規模は200億ドルと言われています。

塩野義製薬は、このドルテグラビルの販売権をイギリスのVIIV(ヴィーヴ)社に移管しています。そこから、販売金額の20%弱をロイヤリティーとして受領してます。

クレストールのロイヤリティは

2013年657億→2014年474億→2015年476億→2016年330億→2017年226億と特許切れで減少しています。

ドルテグラビルのロイヤリティーは

2013年なし→2014年58億→2015年405億→2016年733億→2017年1035億

クレストール発売後最大の売り上げをもたらした2013年の657億をすでに大幅に超えています。

抗HIV治療薬の市場規模は200億ドル(2.2兆)患者さんは世界に3600万人、、ですから、今後の拡大が楽しみです。

エイズ治療薬は一生投与しないといけないですからね。。

じゃあ、目標株価がどこかって言えば、

8400円です!

根拠なんですけどね、

今の塩野義の時価総額は、18000億なんですよ。

タミフルの中学製薬は5341億の売上かつ、営業利益が939億なんですが、ないのですが、時価総額33000億の評価がついています。

もし、仮に塩野義製薬の売上がゾフルーザの寄与分を、足して、あ、ちなみに、インフルエンザ治療薬の国内市場は500億、世界市場を出せばもっとあります。今後、中外製薬並みの5000億、かつ、売上高営業利益率32%で1600億の営業利益があれば

中外製薬並みの時価総額、つまり、時価総額から、アップサイド要因が60%、株価8400円の道筋が見えるのではないかってことなんです。

実は塩野義の来期予想はたったの1%増益。これで株価が上がらなかったんですけど、答えは簡単。ゾフルーザが承認されているのは日本だけです。

今、アメリカでも臨床試験を終えて、FDAに販売申請中で年内に承認が降りる予定です。

なので業績予想に組み入れてないだけ!業績予想で組み入れているのは、国内販売分の135億だけです!

日本でゾフルーザは3/14発売からのたった2週間で24億も売上げたんですよ!

冬のインフルエンザシーズンになればもっと売れると思います!

是非お金出して買ってください!!

コメント

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。