マイクロンテクノロジーが2018年第4四半期決算を発表

個別銘柄研究

前回のエントリです。

 

マイクロンテクノロジーの第3四半期決算

 

昔の記事ですが、マイクロンテクノロジーや、メモリについては以下のエントリでまとめてあります。

 

マイクロンテクノロジー(MU)と3D-NANDメモリー


 

2018年9月20引け後にマイクロンテクノロジー(ティッカーコード:MU)が決算を発表しました。

 

マイクロンテクノロジー2018Q4決算説明会資料

 

Q4(6-8)月期決算の中身を見てみましょう。

売上高がQ3比8%増の84.4億ドルと、コンセンサス(82.5億ドル)を上回って着地。

前回のQ3時点でのガイダンスは、予想売上高 80-84億ドルでした。

EPSはQ3の3.15ドルに対して3.53ドルで着地

前回の会社ガイダンスの3.3±0.07ドル、コンセンサスの3.33ドルも上回って着地しました。

 

DRAM価格は横ばい、NANDメモリは10%半ば程度の価格低下がみられますが、

DRAMで1ケタ半ば~1ケタ後半の出荷数量増、NANDメモリは30%半ば程度の出荷数量が増えた模様です。

 

Q4の売上利益の内訳を見てみましょう。

コンピュート&ネットワーキング部門売上43.6億ドル営業利益29.1億ドル 営業利益率67%

クラウドサーバー向け、グラフィック処理用のメモリの売上が成長しています。

↑ここが今一番の稼ぎ頭で、Facebookや、Instagram、YouTubeなどのSNSからアップされる膨大なデータの保存・処理に必要なメモリの需要はまだまだ堅調と言えるでしょう。

 

モバイルビジネスユニット、これは主にスマホのデータ保存用のNANDメモリです。

売上19億ドル営業利益9.79億ドル 営業利益率52%

世界的にスマホ需要が減速していくと言われていますが、アップルの新製品iPhoneXsの販売台数に注目ですね。

 

組み込み型ユニット

売上9.23億ドル営業利益3.82億ドル 営業利益率41%

自動車向け、産業向けの需要が伸びているようです。

 

 

ストレージビジネスユニット

売上12.4億ドル営業利益1.57億ドル 営業利益率13%

SSD市場におけるシェアが高まったことによって、売上が伸びているようです。

ライバルが多いので営業利益率は低いですが、パソコンでも、記憶装置がHDDからSSDに切り替わっている流れは変わらないでしょうね。

HDD搭載のPCだと、Windowsを起動するのに1分かかりますが、SSD搭載PCだと、10秒で起動出来ますし、読み書きもすごく早いです。



 

マイクロンテクノロジーの2018年通期決算の着地を見てみましょう。

2017年

売上203億2200万ドル 営業利益62億3200万ドル 営業利益率31% EPS4.96ドル

2018年

売上303億9100万ドル 営業利益152億4300万ドル 営業利益率50% EPS11.95ドル

↑特別項目調整前なので、実際は

2018年のEPSの着地はは11.51ドルですね。

 

株価は決算発表を受けて大幅に下落しました。

 

(出所:ヤフーファイナンス

 

9月26日の44.64ドルで計算すると、、実績PERは3.875倍と極めて割安な評価です。

 

株価下落の背景は、マイクロンテクノロジーがしめした2019年Q1のガイダンスです。

見てみましょう。

 

売上は79億ドル~83億ドル 前Q4と実績比マイナス4% 市場コンセンサスは84.5億ドルでした。

EPS2.95ドル±0.07ドル 前Q4と実績比マイナス16% 市場コンセンサスは3.07ドルでした。

売上・EPSともに市場予想を下回る決算となりました。

米中貿易摩擦の影響などから利益率に影響が出る事や、メモリの単価の下落が影響しているようです。

カンファレンスコールでのコメントによると

「メモリがPCとスマホに依存していた過去と異なり自動車やサーバー向けの新市場からの需要が成長のエンジンとなる」

DRAMについては自動運転の拡大等の長期的な需要がある、メモリサイクルの構造上、供給面の伸びが鈍化

NANDについては、現状64層の3D-NANDへの移行によって供給力が成長したが、19年上期からは96層の3D-NANDメモリへの移行にともなって供給力の成長ペースは鈍化

 

現状のメモリ価格の下落を見ると、会社側の慎重なガイダンスは理解できます。

問題は、このEPSの中央値2.95ドルが一年間、つまり4四半期分続いたと仮定した場合の予想PERですが、、

2.95×4=11.8ドル

現状の株価水準では、来期予想PER3.78倍になります。

 

市場コンセンサスの2019年のEPS予想は10.63ドルですので、PER4.19倍になります。

 

マイクロンの現在の売上に占める割合で最も多い部門は、上述のコンピュート・ネットワーキング部門です。

例えば、東芝のようにNANDメモリ主体の企業であれば、スマホの需要などの影響を多く受ける要素が多くなりますが、

今後のSNS・クラウドに代表されるように、ネット上にアップされるデータの大幅な増加に伴うメモリ需要の拡大のシナリオは不変だと考えられます。

現状の株価はちょっと売られすぎですね。

 

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