~27年ぶりの日経平均株価高値更新から考える~証券マンって本当にプロなのか?①

日記

証券マンって、本当にプロなのか?

 

今日はこの事について考えたいと思います。

日本証券業協会のホームページの統計情報によれば日本における登録外務員は78478名存在します。

 

 

過去最高が平成3年、つまり1991年の98786人ですから、、

バブル崩壊後この、27年間の間、証券マンの人数は2万人減少したことになります。

↑上記の数字には、営業マンではなく、総務や本社の人員も含まれていると思います。

 

あっ!

そういえば、昨日日経平均株価が27年ぶりの高値を更新しましたね!

 

日経平均株価は高値を更新してきていますが、、この期間、投資のプロであるはずの証券マンは減少しているんですね。

今時、対面証券マンとお付き合いのある方って本当にレアなんですよね。

 

なぜかって?SBIホールディングスの2018年第1四半期決算説明会資料を見てみましょう。

 

 

SBI・楽天・松井・カブドットコム・マネックスのネット大手証券5社の口座は1126万口座にも上ります。

株式の委託手数料自由化以降、株式の売買手数料は劇的に下がりました。

(出所:日本経済新聞)

証券マンとノルマ①にも書きましたが

SBI証券で100万円の株式を買い付けた場合、手数料は487円です。

対面証券最大手の野村證券だと100万円で11967円の手数料ですから、その差は歴然としています。

投資をしたい方が、対面のアドバイス料として、この高い手数料を許容するのか。

その結果をみたいと思います。

 

 

いかがですか?

国内最大手の野村證券の対面口座は531万口座。二番手の大和証券は388万口座、SMBC日興証券は335万口座。

比較して、ネット最大手のSBI証券は436万口座で年平均10%の成長率ですから、あと三年で野村證券を抜き去る計算になりますよね。

 

つまり、対面証券とお付き合いしている方は、この非常に高い多数料に見合った対価を得る事ができているのでしょうか?

証券会社は、「営利企業」です。

 

つまり、ノルマ、、とは今時言いませんが、各営業マンには目標が割り振られます。

捌かないといけない目標を証券マンはお客様に逆割り当てする必要に迫られるわけですね。

これがなかなか大変で。。

(出所:野村證券)

 

こういった新発投資信託を各支店、各課、各個人に割り当てられ、、絶対に販売しないと詰められたり。

 

(出所:日興証券)

こういった新発外貨建て債券を各支店割り振られた量を絶対に捌かないと詰められたり。

↑ちなみに中間値は2.95%ですから

(出所:ブルームバーグ

 

世界で一番信用力が高く、固い商品と言われている米国5年債の利回りが2.95%なので。。

この債券を買った場合に、トヨタから販売証券会社に支払われる引受手数料分は勝った瞬間に債券単価が下落します。

↑勿論満期まで保有すればトヨタがつぶれない限りドル建てで、元本保証ですから悪い商品ではありませんが。 (参照:米国債とUS-REIT②

 

(出所:ヤフーファイナンス

 

投資の世界に「絶対」はありませんが、ほぼ間違いなく99%絶対に損すると分かっているIPOをお客様に押し付けたり。

↑勿論、初値で売却すれば、の話ですから今後どういった動きになるかはわかりません。上山社長、がんばって!!!

 

他にも、ブロックトレードと呼ばれる現代の仕切り玉のハメコミ作業を毎週毎週を行ったり。

(参考:ブロック・トレーディングは株式業務の華 MarketHackより)

もう今は存在しませんが、過去の仕切り玉について知りたい方はコチラ

ノムラ證券残酷物語仕切り玉①

↑最後まで読むと面白いですよ~

 

ブロック・トレードと言うのは、大株主がまとまった量の株式を売却したい場合に、マーケットで一気に売却すると、株価にインパクトを与えてしまうので

証券会社が一度まとめて株を引き取り、当日の終値から一般的には割り引いた価格で一般投資家に転売する取引です。

お客さんからしたら、いい会社であれば任意のタイミングで買い付けしたくても、ブロックトレード実施日にしか買い付けできません。

他にも、公募増資や、売出など、、決めれらた日までに必ず捌かないといけない案件を山ほど抱えています。

 

つまり、1000万円もってその証券会社にオススメは何?って行くと販売される優先順位はその時に会社、もしくは支店、もしくは、自分で抱えている

捌かないといけない案件をもれなく案内されてしまうわけですよね。

つまり、一般的な証券マンは商品の「売り子」であって、資産運用のアドバイザーとしては機能していない可能性があるわけです。

 

 


 

前置きがとっても長くなりました。

 

証券マンって、本当にプロなのか?

について考えてみましょう。

上記の前置きのように、大量に抱えた商品を捌かないとならない大手証券会社の社員さんは、、

売る為の知識は一生懸命に勉強します→売らないと詰められるので。

ただ、本当に自分が良いと思った商品があったとしても、例えば新発の投信や債券を販売しないといけない場合、

お客様に提案するのは、募集しなければならない商品になります。

↑募集モノが全部ダメだといっているわけではありません。

 

で、こういった売らないといけない募集物を日中ずっと売り歩き、結果が出ないと詰められて、

20時に仕事が終わってストレスを癒すために飲みに行ってヘトヘトで帰宅。

どこに勉強する時間があるのでしょうか?

 

 

筆者がまだ新入社員の頃、朝の会議でこんな光景が繰り広げられました。

支店長「〇〇!!!今日お客さんにどの株を売るんや!」

〇〇「三菱重工です!」

支店長「なんで重工なんや!セールスしてみろ!」

〇〇「原発の受注の報道が新聞に出ていたからです!こうこうこういったことでオススメします!」

支店長「そうか、じゃあ重工の原発は日立の原発とどう違うから良いんや!」

〇〇「え、、えっとですね。。沈黙」

支店長「重工は加圧水型で、日立は沸騰水型やろ!こうこうこういう違いがあるやないか!じゃあ売上はなんぼなんや!」

〇〇「え、、えっとですね。。沈黙」

支店長「PERはどうなんや!社長の名前は!」

〇〇「沈黙」

支店長「おい!筆者の名を呼ぶ、お前このセールスで買おうと思うか?!俺やったら絶対買わんぞ!」

ええか、重工を売るんやったら、ポイントはこことことやろ!

こんなやり取りが毎朝続きます。FRBの金融政策、金利、

これが本当にわかりやすくって、みんな必死になってメモを取りながら聞きます。

この支店長、毎朝5時に起きて新聞は勿論、他社のレポートも全部読んでますからね。

 

さて、、対面証券の営業マンとお付き合いのある皆様。

今度電話が掛かってきた時に聞いてみてください。

本当にアナタが良いと思う株だったらお金出すから何が良い?

そこで、ビジネスモデルや優位性、売上だとかはたまた、社長の名前までスラスラ答えることが出来る営業マン。

つまり、なぜ、この会社に投資するべきなのか自分の言葉で説明できる証券マン。

ちゃんと勉強している手数料を払う価値のある担当だと思います。→数年で転勤しちゃいますけどね。

マーケットの知識・銘柄分析、税金・不動産などの知識などは勿論あたり前。

お客様を大事にする心や、細かい気配りができるのが本来在るべき証券マンだと思います。

 

さて、証券マンの皆さま、こういった当たり前の事、出来てますか?

 

27年ぶりの日経平均株価高値更新から考える~証券マンって本当にプロなのか?②~に続きます

 

 

 



 

 

 

コメント

  1. […] ~27年ぶりの日経平均株価高値更新から考える~証券マンって本当にプロなのか?①の続きです。 […]

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